本日は、ブライトリングのクロノマットをご紹介します。

創業者レオン・ブライトリングの孫にあたる、3代目ウィリー・ブライトリングが発明したモデルに原点があるモデル。

ウィリーは、2代目が原型を作ったクロノグラフを進化、今回ご紹介するモデルにも搭載される回転計算尺付きのクロノグラフを発明し、航空業界とブライトリングの関係性を作った人物でもあります。

クォーツショックを乗り越え、後継者を見つけたところでウィリーは亡くなりますが、その後継者である、自身もパイロットであるアーネスト・シュナイダー氏が、新生ブライトリングの顔として発表した中に、今回ご紹介のクロノマットがあります。

ライダータブといって、12時・3時・6時・9時方向に、視認性向上と操作性向上、風防の保護のために施されたツメが特徴のひとつ。

ビジュアルのかっこよさにもつながっており、パイロットのみならず一般市場でも人気となります。

そんなクロノマットの1本、査定方法と買取価格をご紹介しますので、ぜひご覧ください。

査定ポイント紹介

では、買取価格80,000円を決めた、査定のポイントをご紹介します。

①付属品の有無

まずは、標準付属品がそろっているかチェック。欠品は価格マイナスポイントです。

確認するのは、【外箱・内箱・ギャランティカード・ブレスの予備コマ・各種タグや取説】があるかどうか。

今回は、ギャランティカードが欠品しており、品の保証・信頼に関わるピースですので、ここで大きく価格マイナスとなりました。

箱は状態良く残っており、予備コマも未使用ピカピカで同梱されていましたので、その点はGOODです！

②時計の動作

次に、時計の動作チェックを行います。

確認するのは、【針の稼働・リューズ操作・日差の確認】の大きく3つ。

まず、今回は自動巻モデルですので、時計を振ることで内部ローターを動かし、秒針が稼働するかチェック。

ここは問題ありません。しかし、ローターの動く音がやや渋く、油切れとなっているように伺えました。

次に、リューズ操作ですが、時刻変更ができること・日付変更ができること・時間を進めて12時付近で日付が変わることを確認。

いずれも問題なく、スムーズな各種変更操作ができました。

最後に、タイムグラファーといって、時計の健康診断のようなマシンでのチェックで、日差(1日あたり何秒、時間がずれるか)を確認します。

マシンの液晶画面には、-33s/dと表記があります。つまり、1日33秒遅れてしまうということ。

これはかなり大きな日差で、要整備。先に述べたローターの音と合わせて、おそらくオーバーホールが行われていないものと判断できます。

また、テンプ(時計の心臓ともいえる、左右に揺れる部品)の揺れの左右ブレについて、マシン液晶の右から2番目、今回は0.7と示される数値にも注目します。

良好な数値は0.0～0.02なのですが、今回は0.7ととても大きいので、左右どちらかに大きくぶれて振動していることがわかり、ここも要整備、場合によっては要修理ポイント。

今回のクロノマットの買取は、この時計の動作状況による価格のマイナスが最も大きなポイントとなりました。

③時計の外観状態

最後に、時計の傷や汚れについて確認します。

まずは、時計のケース。

通常使用で付きえるレベルの小傷はありますが、お客様の丁寧な使用と清掃のおかげもあり、深い傷跡(打痕)や、手垢汚れの固着はありません。

次に、ブレスをチェック。

こちらもブレス全体では小傷レベル、バックルに若干目立つ傷跡があるのみです。

これら細かい傷は、研磨処理で目立ちにくくできますので、大幅なマイナスポイントにはなりません。

また、ブレスの金属の摩耗をチェックします。

こうして真横に持つと、摩耗が起きている時計ブレスは下に垂れるのですが、今回はほぼ地面と水平に保たれています！

ブレスの細かい隙間の手垢汚れの固着はありましたが、それにしてもこの摩耗の少なさは、使い方の良さの表れといえます。

外観による価格マイナスはかなり少なく、この点は非常に高評価でした！

・ギャランティカード欠品

・時計の機械は要整備(+修理)

・外観状態は比較的良好

ということで、今回は80,000円でのお買取となりました。

リサイクルマートフィール浜松小豆餅店では、ブライトリングの時計も高価買取！

本記事でご案内したように、丁寧に時計と向き合い、納得の価格をご提示いたします。

ぜひ、買い替えなどで使わなくなったブライトリングは、当店にお持ちください！